「酵素入り洗顔パウダー」は?
お肌の角質、そんなに「不要」ですか??
そんなに「悪者」ですか??😭
(今日も、酵素洗顔でバシバシに肌が
傷んでしまった患者さんが来られました🏥
「角質を拭き取る」というローションも人気ですよね。
この「酵素入り洗顔パウダー」は、
お肌の角質(ケラチン蛋白)を溶かしてしまいます💧
「酵素入り洗顔パウダー」を使うと、
いったん「つるつるぴかぴか」のお肌が出現します。
しかし「つるつるぴかぴか」のお肌は、
健康なお肌ではありません。
角質を奪いすぎたお肌なのです。
お肌の水分を保持してくれているのは「角質」なのです。😀
NMF、セラミド、皮脂膜、ケラチン蛋白が
分担して水分をお肌にキープしてくれているのに、
そのケラチン蛋白を溶かして洗い流しては
乾燥肌に傾いてしまいます‼️
確かに年齢を重ねると角質は厚くなってきます。
その厚い角質を「正しいタイミングで」
「正しい方法で」剥離してあげると、
化粧乗りのよい肌が出現します。
(しかし、それは美容皮膚科の領域だと思います)
「毎日使用できます」と書いてある
「酵素入り洗顔パウダー」には私は反対です💀
もし、美容皮膚科で何らかの治療を
受けているのであれば不要でしょう。
不要な角質を取り除き、
真皮を活性化させる治療をクリニックで受けておられるからです。
美容皮膚科に通院しない方で、エステサロンにも通わず、
肌に赤み・かゆみ・刺激感・乾燥・ちりめんじわが
一切ない方であれば、
「酵素入りの洗顔パウダー」を
2週間に1回使用することは可能であると考えます。
表皮は4週間で生まれ変わります。
表皮の細胞は「基底層」で生まれて徐々に上がっていきます
(基底層→有棘層→顆粒層→角層)。
角層にたどりつくまで2週間。
角層にたどりつくと「核」がなくなって死んだ細胞(角質)
(=ケラチン)となり、はがれる落ちるまでに、
さらに2週間かかるのです。
そういう医学的な目から見ると、
「酵素入り洗顔パウダー」は
2週間に1回で充分ということがわかります。
またいずれ述べますが、
死んだ細胞である角質は「不要」ではありません。
角質が過剰であればまた問題ですが、
ある程度の角質をきちんとした配列で
お肌表面にとどめておくことは、
美肌にとってとても大切なことなのです。
「角質ケア」という言葉が
はやっていますが、
正しい「角質ケア」とは、
角質を落としてしまうこと、
なくしてしまうことではなく、
「角質を正しく並ばせる」ことなのです。
「美しい角質を保った肌」こそが、
「キメの整った肌」なのです。
表皮ターンオーバーがうまくいかず、
「皮膚がゴワゴワしている」、
「ふっくらもちもちしていない!」という方は、
美容皮膚科に相談されるといいと思います。
きちんとした医学的介入を受けたほうが
早く安全に「もちもち」できると考えます。
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